コネクテッドデバイスとそれらで生成されるデータは急激に増え続けており、IoT向けコネクテッドデバイスの数は2025年までに416億台を超えると予測されています。1 しかし、活気あるコネクティビティ分野で、サイバー攻撃のリスクも高まっています。
現代のお客様は、運用上のダウンタイム、データ損失、ライフサイクルコストやブランドの評判への影響といった脅威を最小限に抑えるために、サイバーセキュリティに取り組む必要があります。さらに、サイバーセキュリティインシデントは数分で組織を機能不全に陥らせる可能性があるため、お客様はサプライヤに対し、サプライヤが販売する製品が業界のサイバーセキュリティ標準に適合している証拠の提供を求める必要があります。当社が、サイバーセキュリティプロセスの確立と、信頼できる接続を実現するテクノロジーの革新に尽力しているのはそのためです。
インターネットでつながる世界には、信頼できる環境が必要です。当社は、信頼を築き、新たなサイバーセキュリティ脅威に対する最高レベルの防御を確保しながら、これらの新しいテクノロジーとイノベーションのさらなる進化に向かって力を尽くしています。
つながりの強いハイパーコネクテッドな世界では、信頼できる環境が不可欠です。それらの環境を保護するというイートンの約束は、プロダクトサイバーセキュリティのセンターオブエクセレンス(中核的拠点)で具現化されています。ここでは、当社のエキスパートが製品とシステムをサイバー攻撃から保護する新たな方法を発見し、社内トレーニングを提供し、お客様がセキュアなソリューションを展開し維持できるようお手伝いしています。
多くの企業において、セキュリティは後から浮上してくる課題です。つまり、プロセスの誤りに対処するために導入されたアップデートの数によって明らかになります。しかし、イートンでは、サイバーセキュリティは当社のDNAの一部であり、欠かすことのできない考慮事項です。製品開発のすべてのフェーズにセキュリティプロトコルを組み込むプログラムである Secure Development LifeCycleプロセス(SDLC)では、人、プロセス、テクノロジー に関して厳密なプロトコルが設けられています。SDLCは、開始から導入、メンテナンスまでを網羅し、トレーニング、脅威モデリング、要件分析、実装、検証および継続的サポートを介してサイバーセキュリティのベストプラクティスを提供します。
さらに、当社のサイバーセキュリティのベストプラクティスは、当社のラボ内に留まらず、お客様に潜在する脆弱性に関する最新情報を伝え、ツールとその他の教育用コンテンツとともに業界の洞察を提供するために幅広く活用されています。
長年にわたり、イートンは製品開発プロセスの各ステージで、厳密な手順を維持してきました。この一貫した姿勢によって、業界を牽引する著名な標準化団体、 UL(Underwriters Laboratories)との協業の道が開かれ、ネットワーク接続されたパワーマネジメント製品およびシステムのための測定可能なサイバーセキュリティ標準を定めました。
イートンは、ULのCybersecurity Client Lab Validationプログラムへの参加が承認された 初の研究およびテスト施設 を、ペンシルベニア州ピッツバーグに開設しました。さらに、2018年には、ULによって プログラムへの参加が承認された2番目のイートンラボ を、インドのプネに開設しました。これも業界初の実績です。これらの認定ラボ環境は、インテリジェンスまたは組み込みロジックを搭載したイートン製品を、UL 2900-1 1規格の主要な側面からテストするためのグローバルな機能を提供します。
イートンのエレクトリカル部門シニアバイスプレジデント兼最高技術責任者のMichael Regelskiは、次のように説明しています。"当社は、サイバーセキュリティが世界的な脅威であること、そして最高の規格を当社のテクノロジーに一貫して適用するための世界規模の能力を備えることが、当社のお客様にとって重要な利点になることを理解しています。"
コネクテッドソリューションでリスクを冒す必要はありません。 お客様は、当社の専用ラボでテストされた製品によって安心していただけます。イートンデバイスは重要なシステムにインストールされる前に、業界最高のサイバーセキュリティ要件に適合していることが判明しているからです。
ダブルの製品認定 - 業界初
サイバーセキュリティに関してイートンが注力しているのは、コネクテッドデバイスの新しいセキュリティ戦略の開発に向けて次世代のエンジニアを惹き付け、育成するために、大学とのパートナーシップを拡大することです。例えば、当社は、ロンチェスター工科大学(RIT) に、 イートンサイバーセキュリティSAFE(Security Assessment and Forensic Examination)ラボ を設立し、サイバーセキュリティの課題解決のために実践的な経験を積む機会を学生に提供しています。当社はRITと協力し、次世代のサイバーセキュリティエキスパートが、現在および将来にわたりセキュアな製品を構築するために必要なトレーニングと実地経験の機会を提供しています。
「UL 2900 Standard for Software Cybersecurity for Network-Connectable Products」(UL 2900)の一般的な要件には、セキュリティの脆弱性、ソフトウェアの弱点およびマルウェアについてデバイスをテストするためのプロセスが含まれています。当社は、 これらのULサイバーセキュリティ規格を満たす一連のテクノロジーを発表できることを光栄に思っております。製品開発ライフサイクル全体を通じてUL要件に合致するテスト手法によって、これが裏付けられています。
これらは、UL 2900およびIEC 62443認定を獲得する多数のイートンパワーマネジメントデバイスの第1弾にすぎません。今後、これらの重要なサイバーセキュリティ規格認定が追加され、さらに拡充されるイートンのテクノロジーポートフォリオにご期待ください。
これらのテクノロジーのに潜在する脆弱性に関する最新情報を伝え提供状況は、地域と市場によって異なります。イートンがお客様をどのようにお手伝いできるか、最寄りのイートンオフィスにお問い合わせください。